歩き方
外反母趾と言うと、大人の女性が履くハイヒールが原因のように思えるかもしれませんが、最近では男女を問わず小中学生にも外反母趾が増えていると言われています。
その原因は、「足の筋肉の未発達」にあります。
靴で足を覆って、足の指を使わずに指の付け根で歩いてしまうので足底筋群が発達しなくなってしまい、その結果親指が曲がってしまいます。
また、インドネシア奥地で、裸足で生活する人々は足の指の筋肉が発達しており、外反母趾が見られることはほとんどないそうです。
靴
ヒールやパンプス、ゆるい靴などを履いていると、外反母趾になりやすくなってしまいます。
脱げやすい靴を履いていると、無意識の内に靴が脱げないように足の指を持ち上げてしまっていたり、指を縮めて歩いたりしています。そうすると、指の力が地面に伝わらなくなり、その結果親指への負担が大きくなってしまいます。それが外反母趾に繋がってしまうのです。
運動不足
外反母趾にならないためには、指に筋力が必要となってきます。
健康指針となっている1日の歩数は、成人男性で9200歩、女性で8300歩と定められていますが、実際には男性で7200歩ほど、女性で6400歩ほどと、大きく下回っています。電車や車などで移動することで、歩くことが年々減っています。
これでは足の骨格を保つために必要となる筋肉も落ちてしまっていまい、外反母趾になりやすくなってしまいます。
ストレッチ
固くなってしまった関節を、ストレッチで柔らかくしましょう。
そうすることで、筋肉が働きやすくなり、外反母趾が改善されやすくなります。
テーピング
テーピングをすることで、指の形を整えて、足裏全体のバランスを整えることができます。
これによって、足の指で踏ん張って歩くことが出来るようになるので、足裏の機能が回復し、歪みの悪化を抑えることができるようになります。
足に合った靴を選ぶ
どれだけストレッチやテーピングをしたとしても、靴が自分の足に合っていないと外反母趾は中々良くなりません。まずは自分の足にあった靴を選ぶようにしましょう。外反母趾対策を謳っている健康靴を選ぶのも一つの手です。
歩き方の改善
正しい歩き方を身に付けることで、外反母趾を防ぎましょう。
正しい歩き方については、諸説ありますが、次のような説があります。
- ひざを普段より1cm上げて歩く
- 「かかと」「指のつけ根」「足指」の3点が同時に着地するよう、足裏全体で着地。ひざは伸ばしきらない
- 適度なスピードと、自分に合った歩幅で歩く
- 下腹部を軽く引き上げ、上半身は軽く伸びをするようにする
- 一本の線をかかとの内側と親指で踏むようにし、つま先は進行方向に向ける
- 足はひざから出す
- 腕の振りはひじが胴体の幅を超えないようにする
- 歩幅は自分の足一つが目安
- かかとから着地。ひざは伸ばしきらない。あまり音がしないように(音がするのは効率が悪い証拠)。
- 後ろ側の足は地面を蹴らないようにひざを前に出すようにする
- かかとから着地。かかとが着くときにひざがまっすぐ伸びるようにする
- 足指に体重を乗せるとき、指の裏全体で接地するようにする
- 後ろ側の足は地面を親指で蹴るようなイメージ。後ろの人に足裏を見せるような意識で。
- 上半身の重心をやや前方にして腰から歩くイメージ
運動不足の解消
運動不足な人は、少し意識をして運動をするようにしてみましょう。
少しずつでも構わないので、運動量を増やすようにすれば、足裏や足指の筋肉が鍛えられ、足の骨格をしっかりと支えられるようになります。